Message from CEO
プロダクトの力で銀行業界に革命を起こす。
これがPayPay銀行の目指す道。
田鎖 智人(たくさり ともひと)
PayPay銀行 代表取締役社長
大学卒業後、日本信販(現・三菱UFJニコス)入社。2003年、ヤフー入社(現・LINEヤフー株式会社)。「Yahoo! ポイント」や決済などを担当し、2006年ジャパンネット銀行との資本業務提携に伴い、同社の社外取締役に就任。2013年、ヤフーのセントラルサービスカンパニー決済金融本部長となった後、2018年2月、ジャパンネット銀行がヤフーの連結子会社化したことに伴い株式会社ジャパンネット銀行代表取締役社長に就任し、同社の変革を推進している。

田鎖さんご自身について教えてください。
なぜ金融の業界に?
PayPay銀行だからこその将来性
「お金」って、購買や投資等何かその先の目的があって保持するものなので、それを預ける銀行は、存在を感じないほどサービス自体が人々の生活になじむ、そんな状況がいいと思うんです。いまやネット専業銀行含め、メガバンクもユーザーフレンドリーなバンキングサービスを提供し始めていますが、実際は世の中の期待と業界が提供しているサービスレベルにまだまだ乖離があります。
なかでもPayPay銀行は、6,800万人ものユーザー(2025年3月時点)を抱えるPayPayや、9,700万人もの利用者数(2024年3月時点)を誇るLINEと連携するなど、日本国内でも第一想起されるプラットフォームに組み込むことで人々の生活に結び付くエッセンシャルサービスとしてイノベーションを起こすことができる環境にいます。今後、刻々と変わる世の中のトレンドやユーザーのニーズに応えうる私たちのサービスを届けるために、圧倒的な速さでマーケットインでのプロダクト提供を進め、5年以内にネット銀行でのNo.1を目指していきたいです。
目指すは、寛容さと厳しさを兼ね備えた経営者
経営者として目指している会社像は、それぞれの社員がアイデアを持ち込み、ユーザーファーストな姿勢でサービスについて侃侃諤諤(かんかんがくがく)と議論が白熱するような状態を作り出すことです。社員たちが専門性を発揮し、まずい時にブレーキを踏みやすい環境を整える。自由度も与え寛容に見守りつつ、同時に経営者としての厳しさも良いバランスで併存できるように心がけています。社員たちには、常に挑戦して欲しい。たとえ失敗したとしても、その時は自分が責任を取る、普段からそのように伝えていますね。
サービスへの妥協は一切しない
私自身が大切にしていることは、サービスへの妥協は一切しないこと。
銀行業は、世の中一般的には内向きなイメージを持たれがちなのですが、PayPay銀行が今後様々なプロダクトをリリースしていくにあたり、私たちはユーザー目線で常にモノ作りをしていきたい。銀行業界のイメージを払拭する先駆者になりたいですね。

PayPay銀行の事業戦略を教えてください。
グループシナジーで業界No.1を目指す。
PayPay銀行は、日本初のネット専業銀行として誕生以降PayPayアカウントとの連携や、LINEから1タップでPayPay銀行のサービスにアクセスできるLINE連携サービスなどを通じて銀行の枠を超えた金融サービスをお届けしてきました。2025年3月末には口座数が894万口座となり、PayPay銀行への社名変更後3年強で約65%増加へとつながっています。
昨今は、特に資金運用力強化に努め、日本初という過去の称号ではなく業界No.1を目指しサービスの成長と収益力向上に邁進しています。銀行業界は、「金利のある世界」となり、よりよい預金金利をユーザーに還元するという銀行本来の役割を果たすことでポジティブスパイラルを描くことができる転換期にあります。魅力的なプロダクトを提供し、ユーザーとの接点量をいかに増やすかが今後の成長を大きく左右します。戦略としては、UI/UX磨きやプロダクト改善を行い、PayPayやLINEと共に私たちのサービスを届け、収益を増やし、プロダクトに再投資していきます。それが、私たちが唯一無二の存在となるためには不可欠だと考えています。
日本の銀行業界に革命を起こしていきたい。
まずは5年後No.1を目指すにあたり、全力でサービスを磨きこんでいきます。
短期的には、2024年に第1弾(ドル&円2%預金)、2025年3月に第2弾のステップアップ円預金を提供開始した「預金革命」を皮切りに、2025年度はPayPayやLINEと連携したプロダクトやPayPay銀行のアプリ上で様々なプロダクトを提供していくとともに、どの顧客接点でも違和感なくスムーズにユーザーのみなさんにサービスをご利用いただけるような状況を作っていきます。そして、様々なデータを活用しユーザーのみなさんへPayPay銀行ならではのパーソナルな提案が出せるような仕組みも作っていきたい。プロダクトドリブンでサービスを磨きこみ、一人ひとりに最適なサービスを届けることで、「銀行=仕方なく使うサービス」状態から、「PayPay銀行=心地よいサービス」に脱皮し、銀行業界で唯一無二な存在に成長させていきたいです。

PayPay銀行のカルチャーを教えてください。
常にユーザー視点でのモノ作りを追求
PayPay銀行には、異業種出身など様々なバックグラウンドを持った社員たちがいます。もちろん、業務内容によっては銀行出身者が多い部署もありますが、PayPay銀行で実現したいことを具体的にイメージして入社してくれる方も最近は多いです。
ユーザーファーストを大切にしているからこそ、日々社内ではユーザーにとってのサービスはどうあるべきか、役職を越えて活発な議論が常に交わされています。私がトップダウンで語るだけでなく、現場と肩を並べて語り合い、ユーザーに満足してもらえるモノ作りを追及しています。私たちは、それが実現できるプロフェッショナル集団です。責任感が強く、自発的にやるべきことを見つけ最後まで力を抜かずやり遂げるチームです。
大切なのは挑戦するマインド
業界知識が必要になることもありますが、ビジネスを展開していくうえで一番大切なのは挑戦するマインドだと思っています。
PayPay銀行が今後ユーザーのみなさんに素早くプロダクト提供できるよう、新しい環境でも、失敗を恐れず変化を楽しみながらモノ作りに挑戦できる人。どんどん前進していける人と、ぜひご一緒したいです。
銀行業界に革命を起こしたい。そんな高い志を持った方をお待ちしています。
